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活発に更新される「Stylus」 2017.12 トラブル

2017年 12月 04日

Stylus ver 1.1.7.1 の問題


拡張機能「Stylus」は、私が多くの恩恵を受けているブラウザアドオンです。 毎日の様に使用するのですが、12.03の夜からトラブル発生。

新しいスタイルを作成すると、管理画面でそれまでの登録が全て見えなくなります。 実際の動作、ブラウザ表示へのスタイル適用機能は、それまでと変わらないので、自分でスタイルを作らないユーザーは気付かないかも知れません。 しかし、私にとっては何も出来なくなり、Stylusの再インストールや、バックアップした登録スタイルの呼び戻しなど、焦りました。

「新しいスタイルの作成」「スタイル名の変更」などが出来ない状態で、ネット上には未だ報告もない様子でした。 これを書いているのも、その目的があります。



原因はUSERCSS関連らしい


管理画面を眺めると、「Stylus」のバージョンアップがあった様で、「フィルター」「新しいスタイルを作成」に「Usercss」関連の項目が増えています。

管理画面

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編集画面

活発に更新される「Stylus」 2017.12 トラブル_a0349576_11512003.png

この「Usercss」の意味は私にはまだ良く判りませんが、「スタイルの記録形式」を言っている様です。

「Mozilla形式」を例にすると、「Mozilla 形式のコードは userstyles.org に投稿することができ、従来の Stylish for Firefox でも使用できる」と説明されています。「Mozilla形式」の内容は「CSSコード」と「適用先内容」を梱包したものです。 この梱包の形式を統一する事で、拡張機能の時代や種類にかかわらず、ユーザーがスタイル資産を受け継いだり、公開したり、交換できる様にしたものと言えます。 簡単に言えばスタイルのファイル形式ですね。

「Usercss」も、リンク先のサイトを見と、そういう形式の新しいものを「Stylus」で独自に始めている様に見えます。 私は、この評価や使用は、先の課題です。

ただ、この機能への対応が、今回のトラブルの元らしい。「フィルター」にこの項目が追加され、スタイル管理に「Usercss」のフラグが付いたのは間違いなく、この過程で登録スタイルのリストの動作が不完全なままのバージョンを提出したのでしょう。

かなり荒っぽいアップデートですが、メーカーでは無いですから、こんなものなのかも知れません。



「Stylus」のアップデートの設定


作業の途中で不具合に気付いたので、「いつのまに?」と思って調べたのですが、Chrome版には拡張機能「Stylus」自体のアップデート設定がありませんでした。

下はChromeの拡張機能の管理画面の「Stylus」に関する部分です。

活発に更新される「Stylus」 2017.12 トラブル_a0349576_11515774.png

ここに「Stylus」のバージョン表示が有り、今朝12.04には「1.1.7.2」とバージョンが更新されていました。 これは、自動的に更新される様で、更新を手動にする事は出来ない様です。(ただし、Firefoxのβ版には更新の設定項目があります)

「1.1.7.2」の更新内容を確認すると、「新しいスタイルを作成」でリストが空白化する問題は解決していました。 また「スタイル名」を変更して登録する事が可能に復旧しています。

ただ、スタイルに複数セクションがある場合、第1のセクションしか表示されない状態で、私の場合は複数セクションが普通なので作業がストップしたままです。 これに関しては、まだ作者が気付いていない可能性があり、下手な英語でコメントを送りました。

〔追記〕2017.12.04
夕方、サポートサイトで返事を読んでいると、周囲のコメントで、最初の「空白化」について書いている人がいました。 そのやりとりに再インストールで解決したとあり、私も「1.1.7.2版」を再インストールしてみました。 最初より落ち着いて、今度はChromeやPCの再立ち上げもしたところ、すっかり問題が解決しました。 最初は上書きインストールだったので、これが良くなかった様に思えます。

〔追記〕2017.12.05
再び「1.1.7.3版」にアップデートがあり、複数セクションの場合に先頭セクションしか表示されない不具合が再現しました。 当面、アップデートによる再発が予想されます。 症状正常にする方法は以下です。

●「Stylus」を一旦 Chromeより「削除」→ Chromeの再起動 →「Stylus」の再インストールで正常になります。

●元の環境を維持するため、管理画面の「バックアッブ」で「スタイルのエクスポート」をしてから「Stylus」を削除し、再インストール後に「スタイルのインポート」をする事をお勧めします。



Chrome管理画面のオプション


ついでですが、Chrome版のオプションについて。「Stylus」のオプションは「管理画面」「編集画面」にもあってややこしいが、「Chromeの拡張機能管理画面」に表示される「Stylus」のオブションに関してです。

●「Chromeの拡張機能管理画面」は「 chrome://extensions/ 」をChromeのアドレスバーに入れると表示されます。 あるいは「Stylus」の「{S}」アイコンの左クリックで「オプション」を押して開く事が出来ます。

●この画面が開いたら、もういちど「{S}」アイコンを左クリックして、「すべてのスタイルをオフにする」をチェックします。

活発に更新される「Stylus」 2017.12 トラブル_a0349576_11561645.png

●この画面の「Stylus」の項に戻って、下の「オプション」を押します。

活発に更新される「Stylus」 2017.12 トラブル_a0349576_11515774.png

●これで下図のオプション画面が表示されます。

活発に更新される「Stylus」 2017.12 トラブル_a0349576_11572684.png

この画面の「更新」は、「Stylus」の管理画面にある「全スタイルの更新をチェック」と同じ意味で、「userstyles.org」からインストールしたスタイルの更新に関しての設定です。 つまりこれは、拡張機能「Stylus」自体の更新に関してではありません。



活発なアップデート


今回のアップデートは少し荒っぽかったのですが、私自身もスタイルを公開していて、アップデートして後から不具合を見つけて慌てて再アップデートする事が、ちょくちょくあります。 アップデートの際はもちろん確認作業はしますが、簡単なCSSのデザインですらそうですから、スクリプト等のプログラムとなると、複雑さは想像がつきます。 結局、今回は1日前後で修正版が出ていたという事の様です。

個人や小数で無償で頑張ってる人達を応援したい気分こそすれ、咎める気持ちは全く生じないものです。 今回、サポートにコメントすると、すぐに返事がありました。 とても元気な環境で「Stylus」が育てられている様です。




by Ataron2 | 2017-12-04 12:02 | システム覚え書き